ラスト
11月って31日まであればいいのに。
![]() |
ポッドキャスティングの受信ソフトにこのバナーのアドレスを登録すると、番組が更新された時に自動でダウンロードされ、より便利にお楽しみいただけます。詳しくはこちら。
![]() ※このプログラムはニフティ(株)の「Podcasting Juice」の協力で提供されております。 |
![]() |
« October 2008 | Main | December 2008 »
先日
お店で隣のテーブルに座った女性2人が
クイニ―アマンという洋菓子について語っていました。
Aさんは「クイニー」で区切り「アマン」を続ける発音、「クイニ―・アマン」。
僕も、その音派。
しかし、Bさんはその発音を笑い飛ばし
「クイニーア」で区切り「マン」を続ける、「クイニーア・マン」だと主張。
音で言うと、「あんマン」「肉マン」の感じで「クイニーア・マン」。
絶対違うと思うんですが
Bさんの自信溢れる絶対的な態度にAさんは完敗し
「クイニーア・マン」の発音に訂正されていました。
ネットで調べたところ
kouign amannと記すそうなので
やはり「クイニー」で区切るのが正しいようです。
そんな
トーイ VS お父さん、看護士のやり取りは
その後も10分程続き
僕は、点滴を受けつつ
一切リラックス出来ずに聞き入っていました。
すると
「おっ!やめろよ!離せ!」と突然トーイの叫び声。
どうやら、お父さんが羽交い締めを決断した模様。
「蹴るぞ!蹴るぞっ!」
でも、お父さんは手を緩めていないのでしょう
トーイの声はすっかり泣き声に変わり
掠れた声で
「・・・あとでぶっとばす」と強がりました。
このチャンスを看護士が逃すはずもなく
あっという間に注射を敢行した模様。(音声だけの想像なので)
「あああああああ」というトーイの悲鳴が響くと
すぐさま静寂が訪れました。
「・・・・」
お父さんが優しく尋ねます。
「な?全然痛くなかっただろ?」
僕はワクワクしました。
ここでどんな強がりを言ってくれるんだろう。
しかし、トーイは
強がりを言う元気も無く
そそくさと無言で出て行ったのでした。
それから5分程して
僕が診察室に呼ばれました。
トーイ君は予防接種なので
診察とは別の部屋に行っているようです。
医師に病状を伝えると
「喉にバイ菌が入り、高熱が出ているのではないか」とのこと
とりあえず点滴をすることになりました。
そして、点滴をしてもらいにベッドに向かうと
トーイ君の声が聞こえてきました。
「イヤだぁ!!!痛いから!イヤだぁ!!」
薄いカーテン越しに聞こえてくる彼の声には
先ほどまでの「クール」さは微塵も感じられません。
すっかり子供っぽく、駄々をこねています。
すでに10分近く、こんな感じだったようで
お父さん、看護士さんは何だかイライラ。
「男らしく早くしなさい!」
お父さんが、そう告げると
「別に男らしくなくていいもん!」とトーイ君。
「じゃ、もう今日はやめとこうか?患者さん一杯待ってるから」
看護士が若干ピリっとしたトーンで尋ねると
「いやだ!もう来たくないから今日する!!」
でもいざ注射しようとすると・・・
ギャー!!!!と声を張り上げるトーイ。(以下、呼び捨てになります)
出てきた少年の付添のお母さんと
トーイ君のお父さんの話を総合すると
2人ともインフルエンザの予防接種を打ちに来たらしい。
突然、漫画から顔を上げるトーイ君。
「え?お前、やったの?」
「うん!」と普通に答える少年。
「・・・へー」と呟くと再び漫画を読み始めるトーイ君。
その後、大した話をすることなく少年は母親と帰って行きました。
トーイ君はそれから益々無言になります。
完全にお父さんを無視。
暫くして、出てきた看護士が優しく名前を読み上げます。
「○○トーイくーん」
無言で漫画を閉じると診察室に向かうトーイ君。
お父さんが続きます。
昨日、出会ったトーイ君。
10歳位の男の子。
整った顔立ち、結構モテそうです。
出会った場所は、病院の待合室。
満杯の室内、8割は子供。
トーイ君は、お父さんと来ていたんですが
あまり会話することなく、一人で漫画を読んでいました。
お父さんが話しかけても、適当に返事するだけ。
早くも思春期に入っています。
その時、診察を終えた少年が出てきて声をあげました。
「あ、トーイだ!」
どうやらクラスメイト。
でも、トーイ君はカッコつけた様子で「オウ」と応えると
すぐに漫画に視線を戻しました。